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2007.07.21

心当たり

ちょっと前のことですが、 ものすごく印象深くて、
しかも自分に心当たりがある文章に出会いました。

このような書き出しで始まっている文章です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ずいぶん前のことだ、
あるライブのあとの飲み会で、
演者とお客さんが大喧嘩をしてしまった。

その演者はプロではなく。

何人か出たライブの中で、
自分の評価が気になってしかたがないようすだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「ほぼ日刊イトイ新聞」 掲載   「おとなの小論文教室。」
  Lesson356  表現者の味方 3 (2007-07-11) より引用

このあと、この演者と客が大喧嘩になるまでの顛末(てんまつ)や、
筆者(山田ズーニーさん)の仕事上の体験談などが
「表現者の味方」 の視点で書かれていきます。

全体はかなり長いので、長文が苦手の人には
読みにくいかもしれませんが、特に前半部分は
読み物としても面白いと思います。

※興味がある方は
→ こちらで 全文を読むことができます。

私の、心当たりがあったというのは、
途中に書かれている次の箇所です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
多くの人は表現を受け取る側で、
表現するほうにまわったことがないので、
表現する人間の孤独とか、
表現したあとの独特の反動とか、不安とか、
人前で表現する人の気持ちがわからない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


私の心当たりというのは、
「気持ちがわからない」 
というところではなく、
「表現する人間の孤独とか、表現したあとの独特の反動とか、不安」
という部分です。

私の場合は・・・

「Web上に文章を書く」 のが 「表現すること」 になるわけで
ひじょうに力を入れてライブレポートを書いたあとなどに、
ものすごく不安におそわれたり、がっくりと落ち込んだりすることが
たびたびあります。


友人の日記につけるコメントや、掲示板への書き込みも同様です。
なかなか気楽に書き込むことができないから、
ごく限られたところに、たまに書き込みをするだけです。

しかしその限られた相手への書き込みでさえも
文章を書き込んで、送信すればいいばかりになっているのに
ためらって、やめてしまうことが何度もあります。
思い切って送信した場合でも、
なんだか不安になって削除してしまったり、
編集機能を使って何度も文章を書き換えたりします。
編集がきくと思っていたのに文章の書き換えができず
頭をかかえて逃げ出したくなってしまったり・・・。

とにかく
「表現した後の独特の反動とか不安」 というのが
ありありと、自分のこととして理解できるわけです。


ひじょうにやっかいな気持ちなのだけれど、でも
こんな気持ちをかかえてしまう自分が嫌いなわけではありません。

音楽をやっている人の孤独感、焦燥感みたいなものを
非常に近くに感じながら、その人と向き合うことができるからです。
だから、思うようにいかなかったときの、うじうじした気持ちにも
寄り添えるのかもしれないと思うと、結構うれしかったりもします。


最後は、こんな文章で締めくくられています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あのライブの夜、
実は私は、複数のお客さんから、例の演者への
よい感想を聞いていた。

自分を表現するのがなんとなく恐い。
それはお客さんも同じで、よいと思っていても、
本人の前で、面と向かってほめることができない人も多い。

私も、講演などで、まわりがなにも言わないので
よくなかったのかと落胆して帰って、
あとからアンケートを見ると、
とてもいいことが書いてあって
びっくりすることがある。

あの演者も、目先の反応に一喜一憂することなく、
自信を失いさえしなければ、
醜くなることもなく
やがてお客さんも近づいてきて、
よい評価も自然に耳にはいったのではないだろうか。

自分を表現することに私たちはなれていない。
なんとなく恐いと思うもの同士の集まりだ。

だから表現者であること、
そのこと自体、自信を持っていいと私は思う。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「ほぼ日刊イトイ新聞」 掲載   「おとなの小論文教室。」
  Lesson356  表現者の味方 3 (2007-07-11) より引用

まさしく「表現者の味方」だと納得する文面です。

だけど、自信ってなかなか持てないのですよ。

だからこれからも、私自身がおろおろしたり、
気持ちをふらふらさせたりしながら、
音楽をやっている人の気持ちを身近に感じながら
そばにいることができたらうれしいと思っています。
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この記事へのコメント
自信ってホント持てないっすね。
自分は自分だ~って思ってやってても終わるとやっぱ少し、反省したり凄く落ち込んだり・・・時々で様々です。
でもそんな感覚が面白くて続けているのかも・・・。
Posted by fatboy at 2007.07.22 11:04 | 編集
>fatboyさん
私は、そつなくむらなく素敵な演奏を上手にきかせてもらうより、
人間性が伝わってくる演奏の方が好きだし、
そういうライブに足を運びたくなります。

タイミングがあったら、また演奏をききに行きますね!

fatさんのところもkuraちゃんのところも、
コメントを書いたけれどやめてしまったことが何度もあります。
ブログを楽しみに読んでるので。これからもよろしく!
Posted by 冷凍バナナ at 2007.07.22 16:37 | 編集
なるほど。
ほぼ日はたまにこんなヒントが隠れてて、何度も読んでしまうのです。やわらかい言葉のなかに重さがあり、いつも表現を研ぎ澄まそうと思わしてくれます。

ではでは
Posted by kura at 2007.07.24 09:19 | 編集
>kuraちゃん
おぉ、Kuraちゃんも「ほぼ日」読んでますか。
私は、「ほぼ日」のあまり熱心な読者ではなくて、
たまにのぞくくらいだけど、
興味を持った記事は、さかのぼって読んだりしてます。
ばかばかしい記事から真面目な記事まで、
さまざまなテーマがあって、
しかも全体を貫く主義主張がはっきりしていなくて、
全体的に少し肩の力が抜けているような雰囲気が気に入ってます。
「ほぼ日」に一貫しているのは「好奇心」と「人間くささ」
みたいなものかもしれませんね。

ところで、
 >秋にみんなをちゃんと脅かせるようになってきます。
っていうブログの文章、ちゃんと覚えているからね。
ゆるやかだけど、着実に変化し続けるkuraちゃんの演奏に
立ち会うのって楽しみなのですよ。
なんて言いながら、あんまり出かけてませんね。(^_^;
Posted by 冷凍バナナ at 2007.07.24 20:16 | 編集
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